家の中にムカデが出てくると、かなりびっくりしますね。
ムカデの成虫は、ゴキブリよりも体長が長いですし、細長い体に脚がたくさんあるので、見た時にとても迫力があります。
漢字では、百足(むかで)と書きます。
蜈蚣(むかで)という書き方もあるようです。
百足という字からも想像できるように、足がたくさんあるのが特徴ですね。
オオムカデ類は、21対もしくは23対の足を持つと言われているので、計42本あるいは46本あることになります。
ムカデは、30〜50本くらいの足を持つ種類が多いそうです。
ゴキブリと違って、ムカデには羽がないので、こちらに飛びかかってくることはありませんよ。
ムカデは、刺される(かまれる)と痛いというイメージがあるので、特に怖く感じるかもしれませんね。実際には、針で刺されるのではなく、噛まれているようです。
今回は、家にムカデが出た時の対処法について書きたいと思います。
素手で触らない
ただ見た目が気持ち悪いというだけでなく、かぶれたり痛くなるような毒があるムカデのような虫は、取り扱いに気をつける必要がありますね。
ムカデの場合、人の命に関わるほどのものではありませんが、痛みを引き起こす毒があるので、触らないほうが安全です。
捕まえて退治したいときには、箸やトングでつまむのがおすすめです。
ムカデも、捕まりたくないですから逃げますが、羽がないので飛ぶことはできませんし、体感として、ゴキブリほどすばしこくありません。
ムカデはゴキブリを捕まえて食べることもあるようです。
本当にムカデ?
ムカデに少し似ている生き物もあります。例えば、ヤスデも細長くて足がたくさんあります。
よく知らないと、怖く感じますが、ヤスデはおとなしい性質で、肉食でもないので噛んできたりはしません。
靴やスリッパで少し触って、コロンと丸まったら、きっとヤスデです。
直接痛みを起こすような人体への害はありませんが、そっと箸やトングなどでつまんで外に出してしまいましょう。
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スリッパを履くときに気をつけよう
ムカデだと分かれば、わざわざ触らないとしても、スリッパの中に知らないうちに入り込んでしまっていることがあります。
1階や、ムカデが出やすいところに住んでおられるならば、スリッパの先のほうにムカデが入っていないか、気をつけるようにしましょう。
つま先の部分が閉じていないデザインのスリッパにするのも一つの方法です。
玄関のスリッパだけでなく、トイレのスリッパにも用心が必要です。
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ムカデの毒は熱いシャワーと石けんで落とそう
ムカデに噛まれると、毒が噛み口に付着します。
42℃以上の熱に弱いと言われています。ただし、時間が経ってからだと、温めると逆効果になることもあります。また、直後でも、40℃以下だと、毒の酵素活性が増加するため、痛みが増します。
噛まれたら、熱いお湯(42〜43℃)で流し、石けんやシャンプーの泡で落とすとさらに効果的です。やけどに注意しつつも、早めに毒を流しましょう。
してはいけないことは、傷口の毒を吸い出そうとすることと、絞り出そうとすること、冷やすことです。そうすると、さらに症状が悪化します。
ムカデの毒は表面に付着するタイプなので、熱いお湯で流すことで取り除けます。
吸い出そうとすると、吸うために触れた唇や口の中に毒が付いてしまい、患部が広がってしまうのです。
ムカデ対策は?
まずは、対策としてスリッパや靴を履くときに、中にムカデがいないか気をつけることができます。
何匹もムカデが出てくる場合には、ムカデ用の薬剤を使うこともできます。
出てきやすい季節は、5、6月のムカデの繁殖期です。気温が上がってきたら気をつけるようにしましょう。
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まとめ
うっかりムカデに噛まれてしまったら、吸い出したり冷やしたりせず、熱いお湯で流し、石けんやシャンプーの泡でしっかり落としましょう。
また、素手で触らず、トングや箸を使ってつまみ出すと、噛まれにくくなります。
大きなムカデが出てくるとびっくりしますが、羽もないので飛びかかってきませんので、冷静に対応できるといいですね。
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