殺虫剤に頼るだけでなく、蚊を少しでも少なくできたら嬉しいですよね。
マンションやアパートで、2階から上に行くほど、蚊が家に入ってくる量は減っていく傾向にありますが、戸建てやアパートの1階に住んでいる場合でも、庭やベランダ周辺のお手入れに注意すれば、いくらか蚊の発生を抑えることができますよ。
例えば、草を刈ったり、バケツなどに水をためておかないなどの工夫ができます。
暑い季節に出てくる蚊ですが、水分があるところが好きなので、水回りを気をつけことが大きなポイントになります。
今回は、蚊の発生を抑えるコツについて書きたいと思います。
水たまりを放置しない
蚊は、水のあるところに卵を産み、幼虫(ボウフラ)は水中で成長します。
やがて、水中から出てきて、蚊の成虫として活動を開始します。
このような生態なので、水が溜まるところがあると、蚊の幼虫であるボウフラが一気にかえって増えるおそれがあるのです。
蚊は小さいので、たくさんの水がなくても、浅い水たまりや、空の植木鉢に溜まった雨水の中でも生育できてしまいます。
とても生命力が強いですよね。
蚊の生態(一生)
蚊は、水中に卵を産み、サナギまでの1〜2週間は水中で過ごします。
成虫は1ヶ月くらい生き、メスのみが吸血し、産卵します。
卵
一匹の蚊が、一回に数十個〜200個(蚊の種類による)くらいの卵を水中に産みます。
1、2日で孵化します。
幼虫(ボウフラ)期
蚊の幼虫は、ボウフラと呼ばれます。
水面近くにうっすら細長くただよっている生き物がいたら、おそらくボウフラです。
7〜10日ほどすると、サナギになります。
サナギ(オニボウフラ)期
蚊のサナギはオニボウフラと呼ばれます。2、3日すると羽化して成虫(蚊)になり、水中から出て空気中に出てきます。
成虫(蚊)
メスだけが吸血し、のちに産卵します。1ヶ月ほど生き、その間に3〜4回産卵を繰り返すと言われています。
ボウフラを発生させない対策を!
蚊を増やさない対策としては、ちょっとでも雨水がたまってしまいそうなものをベランダや庭に置いておかないことです。
すぐ使うつもりで水を汲んでおいても、10日も放っておいたら、いつのまにか蚊が卵を産んでそれがボウフラになりさらに成長して蚊が大量に出てくるということになってしまう可能性が高いです!
【具体的にできること】
・バケツに水をためておかない
・空の植木鉢や、植木鉢の受け皿に水がたまらないようにする
・空き缶、空き瓶などに雨水がたまらないようにする
・子供用のプラスチック製のおもちゃを屋外に放置しない
(砂場ようのスコップやバケツ、イスなどに雨水がたまりやすいので)
・庭の水やり用でも水をくみ置きしておかない
雑草のお手入れ
成虫(蚊)が多くいるのは、草やぶです。
草の間に隠れることができますし、程よく涼しいので、蚊が大好きな場所です。
草むらから、蚊の大群が出て来るのを見たことのある人もいると思います。恐ろしいですよねー。
庭の雑草が茂っているなら、草取りをすると、蚊をだいぶ減らすことができますよ。
草取りの注意事項
草取り中も、蚊に襲われる危険があるので、長袖長ズボンを着て、虫よけスプレーも用意しておくのがおすすめです。
虫よけスプレーは、「部屋用」と、「外出時にお肌につけるタイプ」と種類が違うので、用途に合わせて使い分けましょう。
ものすごく茂った草やぶには、ヤブ蚊用の殺虫剤があり、スプレーしてから作業した方が蚊に襲われずに草取りができることもあります。
蚊取り線香をつけておくことでも、かなり効果があります。
ふつうは、長袖や長ズボンを着ていれば十分ですが、蚊が多すぎると、顔や首や、少しでも肌が出ている隙間を狙ってくるので、殺虫剤の力が必要なこともあります。
ジャングルのような茂みになる前に、こまめに雑草取りをしておきたいですね。
まとめ
蚊の対策は、水たまりをなくすことが第一です。空き缶に溜まる程度に少ない水からでもボウフラが生育できてしまいます。
庭やベランダに水が溜まりそうなものを置いておかないか、ひっくり返しておくなどしておきましょう。
また、こまめに草を刈って、蚊が潜める場所をなくすことでも対策できます。
蚊に刺されるとかゆいだけでなく、デング熱やマラリア、日本脳炎などの病気をもらう確率が上がってしまいます。
まずは、蚊が増えにくい環境を整えていけるといいですね。
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